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子ども歯医者で使用するフッ素のメリットは?費用や効果について解説

フッ素は虫歯予防に効果が期待できることから、歯医者さんですすめられたという保護者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、「フッ素って本当に虫歯を予防できるの?」「いつからフッ素するべき?」
とこのような疑問を持つ保護者の方も多いです。そこで本記事では、フッ素がどのようにして虫歯を予防するのか、メリットや始める時期について解説します。

フッ素ってどんなもの?

フッ素は自然界に存在するミネラルの1つで、お茶やわかめ、海苔などにも含まれています。食べ物から摂取されたフッ素は、歯や骨などの硬組織に蓄積されます。
フッ素には、エナメル質の強化や再石灰化の促進、虫歯菌の活動の抑制といった作用があり、虫歯を予防します。
特に歯が生え始める時期や永久歯に生え替わる時期はフッ素が取り込まれやすいため、歯科医院では虫歯予防としてフッ素塗布を行うのです。
なお、歯科医院で行うフッ素塗布は、高濃度のフッ素を直接歯に塗布します。効果が高いため、3~6か月に1回を目安に塗布するのが一般的です。
一方で、家庭で使用される歯磨き粉に含まれるフッ素の濃度は、歯科医院で使用されるものに比べて低く設定されています。毎日使用することにより少しずつ歯を強化し、虫歯予防につなげていきます。

フッ素のメリットとは?

フッ素のメリットは、虫歯を予防できることです。以下の3つの作用で虫歯予防につなげます。

歯質の強化

歯の表面のエナメル質は人体で最も硬い組織ですが、虫歯菌が生成する酸によって溶けてしまう性質があります。
また、エナメル質の主成分は「ハイドロキシアパタイト」です。フッ素がお口の中に入ると、ハイドロキシアパタイトと結合し、「フルオロアパタイト」に変換されます。このフルオロアパタイトはハイドロキシアパタイトよりも酸に強い性質があります。
つまり、フッ素はエナメル質を硬化させる作用があり、酸への耐性を強化できるのです。その結果、エナメル質が溶けにくくなり、虫歯を防げます。

再石灰化の促進

フッ素は、再石灰化を促進する作用があります。再石灰化とは、歯から溶け出したリンやカルシウムが歯に戻る現象のことです。
虫歯菌によって生成された酸は、歯の成分であるリンやカルシウムを溶かします。これを「脱灰(だっかい)」と言いますが、通常は唾液の再石灰化作用により溶け出したリンやカルシウムが歯に戻ります。
しかし、再石灰化が追いつかないと歯が溶けた状態が続いて、虫歯のリスクが高まってしまうのです。フッ素を塗布することで溶け出したミネラルが歯に戻りやすくなり、虫歯のリスクを軽減します。

虫歯菌の活動の抑制

フッ素には、お口の中に存在する虫歯菌の活動を抑制する効果が期待できます。
虫歯菌が糖を代謝して酸を生成する過程を阻害し、酸の産出量を減少させます。酸は歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こす原因となりますが、フッ素により酸の産出量が減少すると虫歯のリスクを減らすことが可能です。
また、フッ素は歯の表面を滑らかにし、歯垢をつきにくくする効果も期待できます。

フッ素を始める時期と費用と効果について

子どもの歯は生後約6か月頃から生え始めるので、この時期からフッ素の使用を開始することが理想的です。また、永久歯が生える段階での使用もおすすめします。なぜなら、生えたばかりの歯はエナメル質が未熟で軟らかく、虫歯になりやすいためです。フッ素には歯の表面を強化し、酸から歯を守る効果があるため、早期からの使用が虫歯予防につながります。
ただ、「赤ちゃんでもフッ素は始められるのか?安全性は?」といった不安を持つ保護者の方もいらっしゃるでしょう。SNSなどでフッ素は危険という投稿を見かけることがありますが、フッ素はフッ化ナトリウムを使用しており、安全性が高いためうがいができない幼児でも使用できます。もちろん、一度に大量に摂取すると中毒を起こします。これは、水でも言えることです。歯科医院でのフッ素塗布は、適切な量で塗布されます。
フッ素塗布の費用については、治療ではなく予防目的で行われるため、自費診療となります。歯科医院によって異なるものの、一般的には1回あたり500~3,000円程度が目安です。フッ素は1回の塗布で約3~6か月の効果が持続するため、年に数回の施術で十分な予防効果が期待できます。
しかし、フッ素塗布だけで虫歯予防が完璧になるわけではありません。毎日の歯磨きはもちろん、保護者の方による仕上げ磨き、食生活の管理も重要です。特に甘いおやつの摂取量や食べるタイミングにも気をつけましょう。

まとめ

フッ素は虫歯予防に有効な処置です。3~6か月ごとに歯に塗布することで、エナメル質の強化、再石灰化の促進、虫歯菌の活動抑制といった効果が期待できます。
しかし、フッ素だけでは虫歯を完全に防ぐことはできません。毎日の丁寧な歯磨きと歯科医院での定期的なクリーニングも重要です。フッ素の正しい使用と継続的なケアで子どもの虫歯リスクを減らしましょう。