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精密治療

小児歯科

子どもは何歳から歯医者を受診できる?目安の年齢と予防治療について

「子どもの歯医者は何歳から?」

「まだ歯が生えていないけど、歯医者に行ったほうがいいの?」

と疑問をもつ保護者の方も多いでしょう。歯科医院の中には「小児歯科」と標榜しているところも多くありますが、何歳から何歳までのことを指しているのかわかりにくいものです。今回は、小児歯科を受診できる年齢の目安や、どんな予防治療を行うのかについて説明します。

 

子どもを歯医者に通わさせる年齢の目安

小児歯科の対象年齢は、明確に定められていませんが、一般的に歯が生え始めた頃~中学生までが対象と言われています。
子どもを歯医者に通わせる年齢は、乳歯が全て生え揃う1歳半〜3歳が一つの目安です。また、多くの自治体では、「1歳半健診」「3歳健診」を行なっており、そのタイミングで歯医者デビューする方も多いです。
しかし、1歳半健診を受ける頃には、すでに虫歯になっているお子さまもいます。乳歯が生え始めるのは生後6か月〜7か月頃。この時期から虫歯菌に感染するリスクはあり、離乳食の進め方や間食の摂り方によっては、虫歯になってしまう可能性があるのです。そのため、0歳から小児歯科に通うことを推奨している歯科医院も少なくありません。
「0歳から歯医者に通うのは早いのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、0歳から歯科医院に通院することで、生え始めの乳歯のケアや離乳食の進め方などを教わることができます。また、早い時期から歯科医院という場所に慣れてもらうことで、歯医者嫌いになりにくく、お子さまと保護者の方の負担軽減につながります。

 

年齢ごとにどんなトラブルがあるの?

子どもの成長は早いもので、お口の中も常に成長していきます。ここでは、年齢ごとにどんなお口のトラブルがあるのかを解説します。

 

0~3歳頃(乳歯の生え始めから揃うまで)

生後6~7か月頃から乳歯が生え始め、3歳6か月頃までには上下20本の全ての乳歯が生え揃います。生え始めの乳歯は歯の質がやわらかく、虫歯になりやすいです。乳歯が虫歯になると永久歯にも影響を与えてしまう可能性があるため、この時期から虫歯にならないように予防していくことが大切になります。
3歳頃になると指しゃぶりや爪を噛む癖、舌を出す癖などお口周りの癖が出始めます。これらの癖を長い期間行なっていると、歯並びやかみ合わせに悪影響を与えてしまう可能性があります。お口周りの悪い癖は、早期に気づき意識することで予防できます。特に指しゃぶりは3歳以降も続くと、出っ歯になったり歯並びがガタガタになったりするので注意が必要です。
また、3歳ぐらいまでの子どもは頭が大きく重心が高いため転びやすく、転倒などによる歯の外傷も多いです。

 

3~6歳頃(乳歯が生え揃っている)

3~6歳頃になると奥歯でしっかり噛めるようになり、食事の摂り方が大人と同じようになります。加えて、間食が増える時期でもあり、1日あたりの間食の回数が多いと虫歯になるリスクが高まります。間食は決まった時間に1回ですませるようにするなど、工夫が必要です。
また、奥歯は溝に汚れがたまりやすいため、虫歯になりやすい部分です。お子さまが歯みがきしたあとは、保護者の方が必ず仕上げみがきをしましょう。

 

6~12歳頃(乳歯が抜けて永久歯が生え始めてくる)

6~12歳頃になると、乳歯が抜けて永久歯に生えかわります。生え始めの永久歯は歯の質がやわらかいため、虫歯になるリスクが高くなります。また、生え始めの歯は周囲の歯よりも低い位置にあるため、歯ブラシが届きにくくなっています。歯科医院で定期的にクリーニングやフッ化物塗布を行い虫歯予防をしましょう。

 

小児歯科ではどんな予防治療をするの?

小児歯科では以下のような予防処置を行います。

 

シーラント(小窩裂溝填塞・しょうかれっこうてんそく)

シーラントとは、奥歯の溝をレジンで埋める処置のことです。奥歯の溝は子どもにとってみがきづらく汚れが溜まりやすいところ。溝にレジンを埋めることで、汚れが入るのを防ぎます。
ただし、シーラントは歯を削らずレジンを薄く流し込んで固めるため、欠けたり自然に取れたりします。そのため、定期検診で取れていないかチェックし、取れてしまったら再度埋めることもあります。

 

歯みがき指導

歯みがき指導とは、子どもに正しい歯のみがき方や、保護者の方に仕上げみがきの仕方を学んでもらうことです。お子さまの年齢や、お口の中の状態に合わせて指導を行います。

 

フッ化物歯面塗布

フッ化物歯面塗布とは、高濃度のフッ化物を歯に塗って歯質の強化や、虫歯菌の活動を抑制し、歯が溶かされないようにすることです。
小児歯科では一般的に行われている予防処置の一つです。特に虫歯になるリスクが高まる乳歯の生え始めや、永久歯に生え替わる時期に歯科医院ではフッ化物歯面塗布を推奨しています。

 

まとめ

小児歯科への通院は、乳歯が生え揃う1歳半頃を目安にするとよいでしょう。歯科医院によっては0歳から受診できるところもあり、これから生える乳歯のケアや離乳食の進め方などを教わることもできます。
小児歯科では虫歯治療はもちろん、虫歯予防のためのフッ化物歯面塗布やシーラントなど効果的な処置を行なっています。また、当院では待ち時間を楽しく安全に過ごしてもらうために、保育士が在籍しています。保護者の方の診療中、お子さまをお預かりいたしますので、小さなお子さまがいる方は遠慮なくお声かけ下さい。