あくわデンタルクリニックとコロナ
あくわデンタルクリニックとして、コロナウイルス対策として
何ができるか?
公益社団法人神奈川県歯科医師会から2020年5月4日に
ホームページに発表された文章です。
神奈川県民の皆様へ
今般の新型コロナウイルス感染症は拡大の一途を辿っています。
そして、ついには政府により緊急事態宣言がさらに延長される事態となりました。県民の皆様は、より一層不安な日々をお過ごしのことと思います。
昨今では、マスコミ報道などにより、感染リスクの高い職業として、
歯科医師、歯科衛生士などが挙げられていますが、幸いにして我が国では、
新型コロナウイルスが歯科診療により、患者さんへ感染した報告は1例も
ありません。
また、歯科診療の中断は、口腔衛生状態の低下を招き、免疫力の低下や
細菌性肺炎のリスクを高める恐れがあります。
さらには新型コロナウイルス性肺炎に罹患した際、重症化しやすいことが知られています。介護現場等での口腔環境の悪化は、特に肺炎重症化のリスクを高めます。
今は、誰もが新型コロナウイルス感染症にかかる可能性がある時だからこそ、
命を守るためにも、口腔ケアが大事であると言えます。
歯科診療は「命を守る」医療です。診療の継続・延期、
メンテナンスの継続・延期など、ご自身での判断をなさらずに、
かかりつけ歯科医にご相談ください。
皆様の身体の健康、お口の健康を守ることが、神奈川県歯科医師会の責務です。
感染予防のために感染予防策の徹底を周知し、県民の公衆衛生の維持向上に努めていきたいと存じます。
最前線で必死になって命と向き合っている医師、看護師の方々をどのように
サポートができるのか?
歯科医療従事者として、コロナ禍にどう立ち向かうのか?
私達に何ができるのか?
日々、情報を集め、スタッフとミーティングを重ね話し合ってまいりました。
何が正解かは誰も分からない状況において、歯科関係者の中でも様々な意見が出ています。
そして、私達、歯科医療従事者は、感染リスクが高いと報道される状況で
日々、恐怖、不安が無いわけではありません。
しかし、マスコミでは報道されはしないが、医療従事者、歯科医療従事者
が発信している様々な事実、論文、データを元に考慮すると、
私達あくわデンタルクリニックがこのコロナ禍の中で果たせる役割が
自ずと見えてきました。
先ずお話をしておきたいことは、歯科医院で治療を受けることで
コロナウイルスに感染をすることを恐れている方がいるかもしれません。
コロナウイルスが問題となって、数ヶ月の年月が経ちました。その間に
日本全国でとてもたくさんの歯科医院がありますが、
治療を通じてのコロナウイルスの報告は1例もありません。
海外では、歯科医師はDDSと呼ばれます。
Doctor of Dental Surgeryの略です。つまり、外科医として、日々感染対策を
徹底して行う、言わば感染対策の専門家でもあるのです。
コロナウイルスも怖いですが、それ以外にもたくさん怖い病気が世の中には
存在します。気がつかないで、感染しているかもしれない患者さんに
日々向き合って、唾液、血液への対応が必要とされる中で
外科処置を行うのが私達の日常です。それが歯科治療なのです。
それ故に、スタンダードプリコーションという概念があるのですが、
全ての人が、気が付かないうちに何かしらの怖い病気に感染している可能性がある。そのためにあくわデンタルクリニックでは感染対策を徹底的に行うことを、コロナウイルスが問題になる以前から行ってきています。
そして、そのような感染対策を始めとした様々な取り組みをしっかりとしている歯科医院として国から「かかりつけ歯科医機能強化型診療所」として認定されています。
どうぞご安心ください。
あくわデンタルクリニックでは新型コロナウイルス対策で何ができるか?
その答えに関しては、プロによる口腔衛生管理をできる限りの患者さんに
提供することだと考えます。
最前線で命と向き合っている医師、看護師の方ほどでは無いが、
私達も感染するリスクが高い仕事とされている。
日々、恐怖や不安の感情はある。しかし、医療従事者として、感染対策の仕方がわかっているプロとして、
歯科も、ある意味最前線の一翼を担い、目立たないかもしれないけど、
縁の下の力持ちとして、コロナとの戦いを頑張ろう。そう皆で心を決めました。
ご存知の方も多いと思いますが、ウイルスなどの感染症対策に口腔衛生管理
(歯科のプロによるケア)の効果が広く認められています。
例えば、東京歯科大学の奥田名誉教授の調査では、ある介護福祉施設で
歯科衛生士が高齢者に対し徹底したお口のケアを実施したところ、通常の歯磨きをしていた施設に比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減した。
杉並区内の2つの小学校が給食後の歯磨き指導等を徹底したところ、2校の新型インフルエンザの学級閉鎖率は平均45%だったという。これは他の区立小学校41校の平均79.6%に比べて大幅に少ない結果となった。
前国立感染症研究所部長で現在、鶴見大学歯学部探索歯学講座で教授をされている花田信宏先生が最近NHKに出演され、口腔ケアの重要性を訴えられました。
歯周病治療や、口腔ケアは感染症対策の基本です。
一番重要な部分になると考えられます。
そして、舌も汚れが溜まりやすい所なので、ケアが必要になります。
ただし、口腔、舌は敏感な場所ですので、歯科医院で歯科医師と歯科衛生士による治療(定期管理)を継続し、指導を受けた上でセルフケアをおこないましょう。
歯科治療において、不要、不急の治療は一切ありません。
どれもとても大事で、必要なことなので行っているのです。
免疫力を上げるためにも、体をしっかりと作るために、口から物を
食べることはとても大事なことなのです。
虫歯で歯が痛くなったり、歯周病で歯がグラグラしたら、ご飯を食べられません。
ひとたび虫歯、歯周病になってしまったらもう治せません。
治せるのなら、ほっておけば良いですが、治せないので、
メンテナンスも一番大事な歯科治療になるのです。
新型コロナウイルスとの戦いは、1年〜2年にわたり続くのではないかと?
長期戦が予想されています。
その長きに渡る戦いを、あくわデンタルクリニックでは、
最大限の感染対策をおこないながら、最前線の一部で、縁の下の力持ちとして
皆さんの健康を守るためのお手伝いを頑張ります。
私の母の好きな言葉で、「明けない夜はない」という言葉があります。
皆さんで力を合わせれば必ず乗り越えられる。
少しずつ光が見えてきている気がします。